沖田総受2

□次の朝には@(完結)
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部屋で書類と格闘している夜11時。
総悟が枕を抱えてやってきた。

「まだ、仕事してやがるんですかい。」
「…誰かさんのお陰でな。」
「アンタ仕事好きですねえ」
「つーかおめえの始末書だ!」

総悟は頓着無く敷きっぱなしの布団に横になってうつぶせて枕を抱える。

「煙草くせえ部屋。アンタたまには換気しなせえ」
「うるせえな。いいんだよ。ほっとけ」
ぶーぶー文句を言う総悟に、眉をしかめて煙草を消す俺。

…でも、総悟は部屋に帰るといわないし、部屋に帰れとは俺もいわない。



あれから総悟はひょいと俺の部屋にやってくることが多くなった。

だいたい仕事している俺の後ろでごろごろと漫画読んだりイヤホンで何か聴いたりして、気がつけば寝ている。
俺は仕事が終わって振り返って総悟の寝顔をみるのが正直楽しみだった。

布団を大の字で占領して寝てるときも傍若無人な総悟を端に寄せて俺も横になる。

狭めえ布団だから、すぐ傍に熱い子どもみたいな体温。安らかな寝息に日向の匂い。


寝相が悪くてすぐ太もも辺りから白い脚を晒す総悟のために脚にはしっかりとタオルケットを巻いてやる。

つうかコレは俺のためでもあるけど。
正直妙な感情が起こる時もあるが、あまり考えないことにしていた。


どこか日向の匂いのするなめらかな頬。
天使みてえな寝顔を横で眺めながら眠りにつく。

一日の疲れも吹っ飛ぶような値千金の一刻だ。
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