沖田総受1
□無邪気な子ども(完結)
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「沖田くん」
「なんですかい。あらたまって」
「オナニーとかしてんの?」
ぶっほっ って感じで飲んでたジュースを吹き出す沖田君。
「な、なにいってんですかぃ。いきなり!」
「いや、いまちょっと気になっちゃってさ。」
顔を赤くしてうろたえてる。やっぱりこういう話題には免疫がないようだ。
真撰組という男所帯にいるわりにはまったくといっていいほどすれてない。あのゴリラやマヨラーそれから隊士たちが沖田君をどういう風にあつかっているかよくわかる。
だからこそ、ねらい目だ。
大事に大事にしてる横で俺がかっさらってやる。
「あのさ、沖田君そういう話しないの?隊で」
「し、しないでさア!旦那いきなりなんですかい!?」
いつもの飄々とした様子が嘘みたいにとまどっている。…かわいい。
「へー真撰組って男ばっかなのに、沖田君にはそういう話ふらないんだねえ。みんなしてるだろうに。」
そういうとぐっとつまった様子をみせた。きっと沖田君は自分の子供扱いされてる(本当ははお姫様扱いなんだろうけど)現状を気に入ってはいないはず。
「お、おれだってしますぜ。」
案の定強がってきた。
「なにを?」
「なにって…あれでさあ、」
「あれ?」
「……」
意地悪く聞くとぐっとつまった。
あーなんかそこらの女よりも純情じゃね?とても剣をもったら向かうところ敵なしの一番隊隊長とは思えない。
困った沖田君の桜色の薄い唇からぺろりと細い舌がみえて俺はぞくっとした。
「沖田君ってさー」
どういえば一番彼を刺激できるか言葉を選びつつ、言う。
「結局大事大事されてるだけなんじゃね?」
「どういう意味ですかい?」
心外だといわんばかりに睨んでくるその猫のような目。ぞくぞくする。
「大人の男の話にいれてもらってないんでしょ?餓鬼扱いだよ」
入れてもらえるはずはない。だって彼らのおひいさまだからね。
「……」
黙ってしまった沖田君。
やったね。痛いところをつけたようだ。
我ながらいやらしい策略を巡らした会話にうんざりしつつも罠を張り巡らすことに余念がない。
「……色々知りたい?」
ずいっと体を近づける。
「な、なにを?」
「他の奴らにはおしえてもらえないこと。」