沖田総受1

□無邪気な子供2 (前編)
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旦那の舌が俺の首から胸元へ走ってねっとり舐めた感触を思い出す。乳首をいじられて甘い声を上げた自分。

隊士の視線に隠された俺への欲望がわかるようになったのは、その欲望の形を体で知ってしまったからだ。

「総悟!」
いきなり腕を捕まえられて引き戻される。

「土方さん…」
追いかけてきたのか、今一番顔を合わせたくない人だ。

「おめえ…何かあった…?」
眉をよせて俺を見つめる。心臓がどきりと鳴った。

「様子が…なんか」
「なんもありゃしません。つーか見回りのじゃましないでくだせえよ。」
いつも通り軽くいえただろうか、俺は動揺を押し隠して答える。


「んじゃあ」
「総悟!」

もう追っては来なかった。土方さんは心配性だ。いつも俺をみて俺の変化に鋭く反応する。うるさくいろいろ言うけれどそれは土方さんの優しさだと俺はしっていた。
でも今はたまらなくその優しさが嫌だった。

正直、旦那とああなったことは自分でも驚くほど嫌じゃなかった。嫌どころかあれから旦那のことばかり考えている自分に驚く。

でも、旦那との間のことは土方さんだけには知られたくない。絶対に。


…ああ、なんだか旦那に会いてえや…。

混乱した頭でぼんやり考えた。
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