沖田総受1

□触手の日(完結)
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「ちょっとほんとにこんな所にいるんですかい」
だんだん鬱蒼としげっていく茂みと頭上の木々の厚みに総悟はいぶかしげに聞いてくる。
「いるよ。目撃者がいるからな。」

いねえよ。将軍様のペットは別の森に山崎が捕まえに行ってるんだからな。
しかしここにもいるのはいる。
・・・違うもんだけどな。


「そろそろか」
俺は呟いて煙草を深く吸い込み、新しい煙草に火をつけた。

「ニコチンヤロー、森の空気を汚すんじゃねえよ。ナウシカもいってんだろ」
「や、おれナウシカ派じゃねえから。」
総悟の憎まれ口もここまでだ。

草深い茂みから見慣れない蔓みてえなもんがはい出して総悟の足下に絡みはじめてるのをみながらほくそえんだ。
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