ビバ!リレー小説★
□2人っきりの昼下がり
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暑い夏の午後、ジュンスとユチョンは家でお留守番。
さっきからジュンスは床に座り込んでゲームに夢中で俺はソファーの上でゴロゴロしながらそんなジュンスをずっと見ていた。
折角2人っきりなのに、ジュンスってばつれないなぁ・・・それに比べて俺達のヒョン2人は・・・
「じゃ、今晩は帰らないからよろしくね〜〜〜(byジェジュン)」
なんてお気楽にお泊りだし・・・
チャンミンはというと・・・
「お邪魔でしょうから(ニヤリ)」
不敵な微笑みを残してこれまたお泊り・・・
これって・・・だよね?チャンスだよね?
で、さっきからずっとタイミング見計らってるんだけど、相手がジュンスだもんなぁ・・・・
ずっと待ってる俺なんか完璧忘れちゃってゲームに夢中なんだもん。
「ねぇねぇ、ジュンスゥ〜〜〜」
「うん?なぁに?ユチョン」
返事はするけど視線は画面から離そうとしないし・・・・どうしようか・・・
「昨日さ、」
「うん、昨日がどうしたの?」
ジュンスは気付いてないだろうけどきっと俺のことが好き。なんだけど・・・いきなり告白して撃沈もなんだし・・・・流すように言ってしまえば後で冗談ってごまかせるか・・なぁんて、ちょっと気弱な考えから俺らしくないロマンティックなシチュエーションもなくダラダラと話を進めていく。
「ユノヒョンとジェジュヒョンが2人で福岡行きたいみたいなこと言ってたじゃん?」
「言ってた〜〜」
答えはするけどやっぱり意識はゲームか・・・ま、いっか。
「俺達、福岡行ったけどさ、ほんとはさ・・・2人がよかったかなって。行き先なんてどこでもいいんだけど。」
さりげなく流すように言った俺の言葉にジュンスのコントローラーを握る手がハタっと止まったのを俺は見逃さなかった。
「え・・・・そ、、、そうなの?」
やっぱりジュンスはこっちを見ないけど・・・ゲームをしてる振りしてるけど・・・声が上ずってるよ?これって脈アリ?
ソファーに寝転がったままもそもそと上体だけ移動して自分の顎をジュンスの肩に乗せながら耳元で俺は他愛もない話をする口調でジュンスを捕まえにかかった。
「うん。ジュンスを独り占めしたい。だめかな?」
「ひ・・ひとりじめ??ど、どうして?」
俺の吐息が耳にかかってくすぐったかったのか、ジュンスは肩をすくませて答える。
俺の言葉に動揺してか、それとも緊張してか、身体が強張らせながら、言葉もどもり気味で、それでもそんな風にみせまいとするジュンスが可愛くって笑ってしまいそうになる。
「どうしてって・・・・分からない?」
「だってチャンミンが・・そうしたら1人になっちゃうよ?ヒョンたちは好きあってるしさ・・・」
ジュンスは気付いていない。自分の答が少しずつ逃げ場を失わせているという事実に。
身体を強張らせ、不自然に振り返ろうともしないジュンスの反応から俺の心は不安から自信へと変わっていった。
もうすぐ・・・もうすぐジュンスは俺の気持ちに、そして自分の気持ちに気付くんだ。
「俺たちは・・・好きあって・・・ない?ジュンス?」