ビバ!リレー小説★
□My time to you
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「おーい、チャンミンは誕生日何が欲しいんだー?」
リビングでチャンミンとゲームをしてるとこにユノヒョンがやってくるなり、単刀直入に聞いて来た。
「はい?」
コントローラーをうまいこと操りながら、突然の質問にもう一度チャンミンは聞き返した。
「お前の誕生日プレゼントだよ」
「そうですね・・・」
少し考えてから、早口に有名老舗のお取り寄せ銘菓をずらーっとまくし立てる。
「ちょ、ちよっとタンマ!」
ヒョンが慌ててメモに書き留めていく。
「・・・・位ですかね」
「・・・位って、お前・・・」
物凄い数の名前をあげられ、ヒョンは困惑顔してる。
呆気にとられてチャンミンを眺める僕に気付いてチャンミンはクスッと笑った。
「な、何?」
「ヒョンはどうせ、<聞いちゃったら楽しみがないじゃん>とか思ってるんでしょう?」
「え?・・・うん」
考えるのは大変だけど、プレゼントを選ぶ過程が好き。
貰った時の驚いた顔とか、嬉しそうな顔とか。
確かに欲しい物を的確にあげれるってメリットはあるけど・・・
「僕、どうしても欲しいのがあるんですけど・・・」
ニヤリと笑うチャンミンに、これは聞かなきゃいけない雰囲気?
楽しみあった方が好きって知ってる癖に、何だよー。
スィッと耳元に口を寄せて吐息を吹き掛けるように、小さな声でチャンミンが囁いた。
「僕、ヒョンが欲しいです」
「は?」
チャンミンの言葉に危うくコントローラを落としそうになった。
また年上の僕をからかうつもりだなっ。
そうはいくかっ。
負けずに耳元で言い返した。
「や〜だよっ。どうせネチネチ苛める気だろつ」
いつものちょっかいだと思って軽く受け流す。
「……ヒョンの馬鹿。嘘じゃないのに」
あらら。
がっくり肩を落としてショックらしい。
僕はこういう姿に弱くて知らん顔できないんだよね。
はぁ…
「ごめんてチャンミン。けど僕より欲しいもの、ほんとにないの?」
「みんな誤解してるみたいですけど・・・」
「うん?」
チャンミンがはぁぁ〜と大きな溜息をついた。
「僕、ヒョンを虐めてるように思われがちですけど・・・」
「いぢめてるじゃん」
「よく考えてくださいよ」
訴えるような瞳で見つめられるとちょっと戸惑う。
だって・・・色々思い返してみるけど・・・
「あ・・・」
そういや・・・と小さな声をあげるとチャンミンはキラキラと瞳を輝かせて<でしょ?>っと問い掛ける。
そうだよなぁ。
なんだかんだ言ったって、チャンミンは優しい。
虐めるけど、優しいとこもある。
「でもさ、」
まだ僕が何か言いかけると<何か不服でも?>って瞳で威嚇する。
「何で僕?一日付き合うくらいならいいけど・・・・」
「あ〜、ダメダメダメ!」
「ユチョン?」