アレリナ小説1
□貴方が忘れても…
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「アレンくん!!アレンくん!!どうしよう…意識が無い…
とにかく教団に連れて行かなくちゃ…」
リナリーはアレンを担ぎ教団へ急いで戻った…
所変わってここは黒の教団の治療室
治療室の扉が開きリナリーの兄、コムイとドクターが出てきた
「兄さん!アレンくんは!」
コムイは深刻そうな顔でリナリーに状況を説明し始めた
「アレンくんは今脳に障害を起こしていて、記憶喪失なんだ。けれどそれは一時的なものだから大丈夫だよ。
今は落ち着いて寝ているから、そっとしてやってね」
そう言うとリナリーの顔が暗くなった
「兄さん、今日アレンくんの傍に居ても良い?」
リナリーが聞くとコムイが微笑んで答えた
「良いよ。ただし、無理させちゃダメだからね…」
「うん。分かってる。有難う、兄さん」
そう言って、治療室に入っていた…
そこには、色々なコードに繋がれたアレンが居た
「ごめんね、アレンくん…私が油断しなかったらこんなことにはならなかったよね…」
そう言ってリナリーはアレンの頬にそっとキスをした
そのまま、リナリーも深い眠りに落ちた…