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□だから、そのっ…!
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ネジの様子がおかしい。久しぶりのデートだってのに目はキョロキョロしてるし、話しかけてもどこか上の空。そして何か言いたそうな顔してる。
(もしかして…別れ話!?)
確かになかなか会えないし…あ!そういえば前にゲンマ上忍見てかっこいいな、なんて事言ってた気がする。…俺年下だしな…。
「なぁ…ネジ、」
「えっ!?あ…な、なんだシカマル。」
「いや、何でも。(やっぱおかしい。)」
「なぁネジ!」
「どっ、どうした!?」
「何か言いたい事ないか!?」
「え"…」
「何かあんなら…さっさと言ってくれ!」
俺も男だ。どんな結果でも冷静に受け止めるぜ!
「じゃ…じゃぁ…」
ゴクリ、と生唾を飲み込む。
「ズ…ズボンのチャック…開いてる…ぞ。」
「…え?」
下を向けば、確かに開いてる。えっ…じゃぁキョロキョロしてたのは…
「も…もっと早く言えよ馬鹿!!」
「だって…言いづらくて…」
「余計気まずいだろうが!」
「す…すまない。」
受け入れたくない現実。
(恥ずかしすぎる…!)
(やっぱもっと早く教えてやれば良かった)
ー