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□押せないボタン
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3分。これは別にカップラーメンが出来るのを待ってるとかではない。
この3分とは
(インターホンに指を置いてる時間。)
柄にもなく緊張してる。初めての泊まり。泊まり、泊まり…嗚呼なんて素晴らしい響き。いつまでもその響きに酔っていたい。現実逃避とも言うが。今すぐにインターホンを押せば出てくるだろう。いらっしゃい、なんて言いながら。
(ハー…、やべ…心臓爆発しそう…。)
ドアの向こうの桃源郷を夢見て
(何で入って来ないんだ?あいつ…。)
(おっしゃ、いくぜ!いく…い………やっぱ無理。)
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