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□僕の物になって下さい。
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"僕の物になって下さい"

この言葉にテレビの中の女は泣いた。俗に言う嬉し泣きだ。





「ネジ、灰。」

「へ…ぁあっ!」


テレビに集中していたせいで煙草の灰が落ちかけていた。危ない。





「なぁネジ…」

「何だ。」

「好きだよ。」

「?あぁ。」



「俺の物になってください。」

「え…」

「羨ましい、って思ったろ。」

「…くそ。」

「まあお前は最初から俺のもんだけどな。」

「ふん、望むところだ。」






朽ちるまであなたの物


 

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