狼×私SS

□第八話
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「君こそ朝からカレーうどんとは…」

一反木綿のまま椅子に座って、細長い手で持っているカレーうどんを見て呆れる凛々蝶


『朝からはキツイよね…』

「そうか〜?、俺は食べたいと思ってるからイケるな」

『私は朝はやっぱりパンかな〜』

本日の朝食はクロワッサンの美希亜


「ふん、まぁどうでもいいがこちらに汁を飛ばすなよ」

「大丈夫大丈夫、俺器用だから」

『(カレーうどんを食べるのに器用さがあるんだ…)』

美希亜がそう思った直後…


「…おっと」

ピシャ

カレーのルーが跳ねて、自分の身体(布)に点々と飛び散った


「君は言った端から…」

「おー悪り悪り」

怒りながらもおしぼりでトントンと拭いてあげている凛々蝶


『(レンが一反木綿だからか凛々蝶ちゃんがカレーを飛ばしたように見える…)』

「あれ、そういやお前達のSSは?」

「御狐神君ならこの後買い物の付き添いをしてもらう約束だ。引っ越して来たばかりで入り用の物もあるしな」

席に着いて再びコーンフレークを食べながら言う凛々蝶


「君達の方はどうなんだ?、あんまり一緒に居ないみたいだけど、仕事になっているのか?」

「んー、今は部屋で副業に忙しんじゃね?」

今度は少し丁寧に食べながら軽く言った反ノ塚


「副業?、自由だな。夢神詩さんのSSも副業で居ないのか?」

『ううん、寝てる。私が出かける時以外はよく部屋にいるよ』

「自由すぎるんじゃないか?、確かに此処にいる限り危険はないが…」

「まー、凛々蝶のSSとはエラく対照的だな。ごちそーさん」

「ふん、まぁそうだな」

『礼儀正しい人だもんね、御狐神さん』

三人は立ち上がりラウンジを後にした…
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