main〜if-you-need〜

□第一章
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さて、どうしようか。

今、俺の前には同い年と思われるちっさい少年がいる。そいつは目をキラキラさせてやけに慣れなれしく自己紹介をし俺によろしくと言って手を差し出した。

うーん……。

できればよろしくしたくないタイプだ。
しかし、朝起きて俺の下のベットにいたという事は昨日聞いた同室者というやつなんだろう。
これから一年付き合うことになる奴を無下にするのも気が引ける。

ほんとにどうしようか。

まず、こんな事になった事の発端はアレだ、嗚呼…今思い出しても頭にくる。



・・・



夏休みが明け実家から帰ってきた俺は担任の先生から呼び出しをくらった。
俺は別に何か悪いことをした記憶は無い。呼び出しをくらう理由が思いつかないんだが……。
しょうがないのでとりあえずその担任の先生のいる教員室へ向かう。その担任について説明したいところだがその前にまず、ウチの学校について説明をしようか。

俺が通っている学校、私立南城(ミナミシロ)学園は有名な男子校だ。何で有名かって?
お坊ちゃま校でだ。小中高プラス大学まであるエスカレータ式になっていて卒業する頃には生粋の世間知らずの誕生というコトだ。
大体が小学校からの内部生だが中には中学や高校からの編入生もいたりする。

たとえば……俺だ。

俺はこの学校の特待制度を目当てにココへきた。まぁ、一般的に難関校と呼ばれるこの学校の編入試験は確かに難しかった。しかし、その分それさえどうにかなればワリは良い。
学費免除だし、授業は分かりやすいから成績はキープできるし、寮は豪華だ。
クラス委員とかもやらされているがそんなことは些細なもんだいだ。
ほかの一般といえば芸術・スポーツ特待生だ。何か一芸に秀でた者が一般の中学・高校から引き抜かれる。ウチのクラス(A組)にも一人いたハズだ。

まぁ、表向きの特徴はそんなところか。しかし、入ってみて知った残念すぎる特徴がある。


同性愛者やオカマが大量にいることだ。


考えてみれば分かる事だったかもしれない。
思春期真っ只中、飛び出せ青春っ!! な中高時代に同性しか周りにいなかったらどうなるか……分かるだろう?

まぁ、そーいう所なんだよ。

つまりは美形至上主義。生徒会選挙なんてほとんどただの人気投票だ。

そんな中、この平凡な俺がクラス委員になったのは例の担任のせいだったりする。




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