【悪しき世よ、われは汝に頼まじ】
:人物


松野江 悟司【まつのえ さとし】
本作の主人公。幼き頃に両親に捨てられた過去を持つ。
報われないこの世界を嫌っていた時に、松野江 一播と出会い養子となる。
チェリストの一播からチェロの指導を受けるため、ニコリチィヴィール音楽院に通っている。
純粋な心の持ち主【聖女】のみが持ち得る【心の真珠】を探している。

御坂 愛実【みさか めぐみ】
大阪府出身。
悟司が一番最初に見つけた心の真珠の持ち主。
周りに流されやすい性格だが、悟司に会った時は、力強い眼差しでいて、その結果悟司の真珠狩りの最初の犠牲者となる。
大阪弁を出さないように努力しているものの、カッとなると大阪弁になりやすい。

三条 詩織【さんじょう しおり】
軍人の娘であり、男爵家出身。おっちょこちょいな性格だが、周りからの信頼は厚くフルートを使えば右に出る者は居ないと言われている。
初対面の時から悟司にベタぼれしていた。「…ですわ」といったお嬢様口調が特徴。
山崎藍とコッピアとして活動しており、彼女等もまた、悟司と愛実のように特例扱いされているうちの一組。

川浪 朱音【かわなみ あかね】
悟司と同様に、両親から捨てられ、いじめられていた過去を持つ。彼女もまた心の真珠を集めている。小生意気な性格の持ち主で、心の真珠を探す悟司を見下すような言い方をしている。ニコリチィヴィール音楽院初等部所属。専攻楽器は、ピッコロ
かなりの悪人で、自分の利益のために他人の犠牲はいとまない性格。

島原 幹奈【しまばら かんな】
かの有名な島原グループ一族の出身であり、音楽院の裏の支配者の島原 兼の娘。無口でミステリアスな性格。
一人で居ることが多く、他の生徒には毛嫌いされている。
また、悟司をお前は神に見放された人間と言って軽蔑していると共に彼の過去を知るような口調で話す。【心の真珠】があるか否かは、悟司でも見抜けない。


田鍋 昌彦【たなべ まさひこ】
ニコリチヴィール音楽院の生徒でピアノ科の男子生徒。
悟司が初めてであった音楽院の男子生徒で、多彩な才能からすぐに打ち解け会う。音楽院を卒業したら世界に出て自分のピアノを聴いて貰うのが夢。
数少ない男子生徒の中の、郡を抜く才能の持ち主の悟司に嫉妬している。

林 千種【はやし ちぐさ】
ヴァイオリン科の新入生。土佐出身で、武士の家庭に育つ。幼い頃から剣術一筋だったが、旅行の際に来た音楽学院からあふれる音色を聞いて思わずヴァイオリンをやり始める。音楽の才能は皆無等しいが、弾いているときの表情が生き生きとしている事で、悟司の心を惹き付けた。


山崎 藍【やまざき あお】
チェロ科に入ってきた、小学生のような容姿を持つ、少女。「…です〜」や、「はぅっ?!」などが口癖。
周りを和ませる雰囲気を持っているが、時折見せる、表情が何かを訴えているように見える。謎多き少女で、彼女の出生、肉親者も分かっていない。
 

宮城 杳禾【みやしろ はるか】
眼鏡をかけた、16歳の京都出身の少女。実家は、蕎麦屋で音楽とは無縁の生活に居たが、蕎麦屋を訪ねた松野江一播との出会いにより、ヴィオラを始める。世話好きな少女で、家事が得意。昌彦にわずかな恋心を抱いていた。

竜泉寺 皐月【りゅうせんじ さつき】
藍色の髪を持つ、竜を使えてきたといわれる竜泉寺家の一族の末裔。
神につかえているわけでもないが、この世を嫌う。悟司とは意見が一致していて、意外にも仲が良い。
専攻楽器は弦楽器全般で、その時折で楽器は変える。林 千種と仲が良い。

和拿 めぐ【わだ めぐ】
妹めいと双子の姉妹であり姉。
めいに比べると、おっとりでお淑やか。音楽院生との仲もよく交流の幅は広い。
悟司に対しても和やかに話しかけてくれていた少女。専攻楽器は、ヴィオラ。妹のめいとはよく二人で協奏曲を演奏していることから、一種の学園の名物となっている。

和拿 めい【わだ めい】
めぐの双子の妹であり同じく音楽院に通う。
めぐとは一卵性の双子であるが、性格はまるっきり反対で、穏やかなめぐに比べるとめいは、はちきん娘。専攻楽器はヴァイオリン。
本人は気付いていないが、音楽の才能はめぐに比べると歴然としているが、めぐはその事に対し劣等感を抱いている。

氏流 螢【しりゅう ほたる】
左目に包帯を巻いている、赤目の少女。
音楽院生徒ではないがよくニコリチヴィール音楽院に遊びに来ている。謎多き少女。


武藤 雨月【むとう うげつ】
両親から暴力を受け、男としての生活を強いられてきた少女。
自我を忘れたいと強く願った結果、自身の名を忘れてしまう。
雨の日に衰弱している所を悟司に発見され、雨月と名付けられる。
将来は自分で歌が歌いたいと言ってニコリチヴィール音楽院に入る。

和奏【わかな】
悟司の過去の人物であり、今の悟司を形作るきっかけとなった、少女。悟司は、和奏以上の女は居ないと語っており、かなり溺愛していた。
悟司との間に何かあった為、今は消息不明。

亜佐美【あさみ】

悟司の実の姉で、母親に溺愛されていた。なるべく悟司と普通に接しようと彼女なりに努力していたものの、それがかえって仇となり、悟司が憎む人物の一人となる。
悟司との間柄で、不慮の怪我をし片目を失っている。
今は、母親と雇い人などと小さな屋敷で暮らしている。

松野江 一播【まつのえ いちは】

松野江 悟司の義父であり、ニコリヴィチール音楽院のチェロ科の教師として働いている。
養子として悟司を授かり、自らの子供のように可愛がる。娘と、妻を事故により無くす。

御留代 美月【おとめがわ みずき】
ニコリヴィチィール音楽院の教師で、生徒から厚い信頼を得ている、若手教師。
過去に、男の人とトラブルを起こし、男子生徒の、田鍋や松野江を嫌う。
大阪府出身で、母親は熱心なキリシタンだった。
螢の面倒を見るなど優しい面も見られる。

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