Memoria

□54:最強にして孤高な守護者
1ページ/5ページ
















霧の守護者戦は、骸に実体化したクロームが勝利した。
そのことから、
リングの数は互いに等しくなった。









「勝負は互いに3勝ずつとなりましたので。引き続き争奪戦を行います」
「明日はいよいよ争奪戦守護者対決最後のカード、雲の守護者の対決です」










ゴーラ・モスカ対雲雀恭弥。
互いにとって最強同士の対決となる。
そして、ツナたちにとっては希望だ。
雲雀恭弥という男の強さは彼らが一番わかっているし、
紅葉も葉夜もわかっている。
葉夜は不意にXANXUSを見た。











「おい、XANXUS。どーするんだ?
次にヒバリが勝てば、リングの数の上では4対3となり、すでにお前が大空のリングを手に入れているとはいえ、ツナ達の勝利が決定するぞ」














4対3。
リング数でツナたちが勝利すれば、それで勝利となるのがリング争奪戦。
大空のリングもそのリングの一つなのだから。
紅葉は静かに目をつむった。
XANXUSは腕の中にいるそのぬくもりを静かに撫でながら笑った。












「そん時は、約束通り負けを認め、後継者としての全ての権利を放棄するんだろーな」




「あたりめーだ。
ボンゴレの精神を尊重し決闘の約束は守る」














XANXUSはそう言い切ると、笑みを濃くした。
自信に満ち溢れたその表情、声。
そして、何よりも彼には計画がある。















「雲の対決でモスカが負けるようなことがあれば、全てをテメーらにくれてやる」


















圧倒的な自信。
XANXUSは不敵な笑みで言うと、紅葉の額にキスする。
「なぁ?紅葉」と紅葉を呼ぶ。
紅葉はふと笑って、「えぇ」といった。
XANXUSの自信だけではない、紅葉も自信があるかのようにいた。














「あと一つか!!」
「認めたくねーがあいつなら…」

「そいつは甘いぜ、コラ」
「あのXANXUSと紅葉がここまで言い切れるということは…
あのモスカって奴が、絶対に勝つという確信があるからだ」
















ゴーラ・モスカ。

その存在は計り知れない。





















54:最強にして孤高な守護者


























次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ