Memoria Del Fiore

□Buon Natale
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12月23日…





聖夜近づくこの日、XANXUSはとあることに思い悩んでいた。




















「…紅葉」

「何ですか、XANXUS様」






















椅子に座る自分の足の間に座り、自分がサインした書類に判子を押す手伝いをしている紅葉を見下ろした。


紅葉は何か不都合でもあったのだろうかと、小首をかしげて書類を眺めていた。
















「何か、欲しいものはねぇのか」

「?
ほしいもの……?」
















視線を書類からXANXUSへとずらし、紅葉は復唱した。

そして、フルフルと首を横に振った。













「わたしは今のせいかつでまんぞくしてるので、
ほしいものはありません」

「……そうか」















悩んでるとはこのこと。





XANXUSは日ごろから自分の近くにいる紅葉にクリスマスプレゼントを贈ろうかと色々考えているのだが。


その肝心な紅葉自身に物欲がないため、何を送っていいかこの前々日まで悩んでいたのであった。

















Buon Natale――メリークリスマス!――















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