Memoria

□12:意味
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「ケンカ売られてるって、どーいうことだよ!!」












ツナは声を荒げて、リボーンを問い質す。

冗談ではない。
自分は平凡な学校生活を送っていきたかっただけなのに、

なぜ、自分がケンカを売られなければならないのか。
















「おまえは被害者が何本歯を折られたか覚えてるか?」
「え?何本って…

さっきやられた草壁さんが4本っていってたよな…
確かお兄さんが5本だろ?
あとは…」
「了平の前にやられた森山ってのが6本だ。
その前の押切が7本
その前の横峰が8本
その前のやつが9本
その前が10本だ」
「あ…!数字がきれいに並んでる!!」














折られた歯の数がきれいにならび、減っていっている。


「気づいたか…」と満足げに声を出すとリボーンはさらに話を続けた。















「最初に襲われた奴は歯を24本全部の歯を抜かれた。それから順番に1本ずつ抜かれた数が減ってるんだ。

奴らは歯でカウントダウンしてやがる」
「何だってーーーーー!!」















するとリボーンは懐から一枚の紙を取り出して、ツナに渡した。













「カウントダウンに気づいて、ピンときたんだ。こいつを見てみろ」
「並盛中のケンカの強さランキング?
え…?これがどうかしたの…?」














まるでわかっていないツナに「おめーは鈍いな」と一言けなす言葉をいった。
















「襲われたメンツと順番がピッタリ一致してんだ」



「本当だ!!つーか、このランキングって」
「ああ。フゥ太のランキングだぞ」















ランキングフゥ太。
ランキング星と交信をし、あらゆるもののランキングを出すことができる人間。

そのためか、あらゆるマフィアに狙われている。


去年、ツナはそんな彼を助けたことがあるのだ。
そのときにフゥ太が作ったランキングがこれだ。














「一体何がどーなってんだ………?」
「オレ達マフィアには「沈黙の掟<オメルタ>というのがある。
組織の秘密を絶対に外部に漏らさないという掟だ。フゥ太のランキングは業界全体の最高機密なんだぞ。一般の人間が知る訳がない」















沈黙の掟<オメルタ>…

マフィアが命を懸けて守る絶対的な掟。
それに反した者はファミリー全体からの報復を受け、生きてはいられない。











「あっ!!」












ツナが何かに気づいたように声を上げた。
リボーンは説明を続けることをやめ、「どーした」と聞いた。















「4位の草壁さんが襲われたってことは、次は3位の人が狙われるってことじゃん!」
「ああ」

















するとあわててツナは4位の上、3位の欄を見つめた。







すると…
























「うそだろーーーーーー!!?

ど、どーしよー、リボーン!?」






















リボーンも3位の欄を見て「ち」と舌打ちをした。














「ヤベーことになってきたな。
おまえが行け。
オレは気になることを調べる」
「オレーーーー!!?」























リボーンは足早に病院から消え、ツナも仕方なく3位の人物がいるであろう並盛中へ走っていった。

















12:意味



















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