NOVEL
□You are my sunshine
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姫さまは、太陽だ。
私にとって、無くてはならない
「なぁ、なんでお前アリーナのこと好きなわけぇ?あんなおてんばなおひめさま。」
「ソロはわかってないんですね。アリーナ様は芯が強い、素敵な女性です。」
そう、私はアリーナ様に長いこと叶わぬ恋をしているのだ。
「それは確かにわかるけどよ。
…顔可愛いもんな〜♪」
「やめて下さい、姫さまをそうゆう目でみるやつはソロだろうが誰だろうがザラキです。ザキじゃなくザラキです。」
「う、嘘だよ…。」
ソロはクリフトの殺気に恐怖を覚えながらも、こう言った。
「アリーナはお前にとってなんなんだ?」
あまりにも唐突な質問に、クリフトは驚いたが、はっきり言った。
「姫さまは太陽みたいな、いや、太陽です。私には必要不可欠な存在です。
…しかし太陽にはいくら頑張っても手は届かない。
近づいたところで、太陽の熱で溶けて、死にます。
一生届くことはないんです。
私の想いは。」
クリフトは、悲しそうに笑った。
「そうか。でもお前、後悔はするなよ。……俺みたいにだけはならないでくれ、クリフト。」
ソロは、それだけを言い残して去って行った。