短い夢たち
□お守り
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そして手を繋いで一緒に帰る。
途中、若は商店街にあるひとつの店の前で止まる。
「手芸屋さん…?」
「……行くぞ」
「って、立ち止まったのは若でしょうが…」
なんだったんだろう……?
変な若。
「もうここでいいよ」
私の家と若の家の別れ道まできた。
「じゃあな」
「うん、」
頑張らなきゃいけない。
はやく家に帰って机にむかわなきゃいけないのはわかるけど、やっぱり一緒にいたいって想いも強い。
若がさっさともときた道を戻っていった。
あれ?ここはT字路で若の家はあっちなのに…