中ぐらいの夢たち

□YELL
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「「「ぇ……」」」


いつも笑いあってた仲間の驚く顔。


「ほな、そうゆうことやから卒業したらお別れや」


俺はポーカーフェイスを保つんが精一杯。



「忍足、突然すぎるが理由は?」


跡部も人が悪いわぁ、


「自分の将来のためなんや」




そう

俺は卒業と共に3年間過ごしてきた氷帝学園を去る。

気が付けば仲間だったっちゅう跡部たちは、かなり面食らっとる。

高等部になってもこのメンバーでテニス部に入って、今度こそ青学にかりを返すんや言うとったところやったから更にやろなぁ。




「侑士…!!」



「なんや?」






「もう、一緒にダブルスできないのかよ…?」




あかん、そんなこと聞くなや、岳人。

泣いてまうやろ……?



「そうなるな」



でも、氷帝の天才 忍足侑士は泣くような奴やない。

だから泣いたらあかんのや。

わかってくれ、岳人……。





重い沈黙を立ちきったのは跡部やった。



「アーン?お前らなにしょぼくれてやがる。忍足の実家なんかすぐ行けんじゃねぇか。まずは送別会やるぞ!」




跡部……。



「そうですね、やりましょう」

「跡部さん、フツーの送別会にしてくださいよ?」

「当然だ。オイ樺地、準備をしろ」

「ウス」

「跡部、やるねぇー」

「送別会!?マジマジすげー、超うれCー!」

「オイジロー、送別会ってお別れ会だぞ?なんで喜んでんだよ」

「ぁ、間違えちゃった」

「激ダサだな」

「送別会は明日だ!お前ら遅刻してくんじゃねぇぞ!」


自分ら………




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