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□聞いて、くれる?×神堂春
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「はぁ〜…眠れない…」
時計をみると夜中の2時。疲れているはずなのに、なかなか眠れない、
(明日も早いのに…)
何か温かい物でも
飲もうとキッチンへ。
ココアを入れてソファで一息つく。
夜は驚く程静かで、時計の針だけがそこにある事を主張していた。
「考え事すると…目が冴えるよね〜…」
眠れない理由は分かってる。
彼の事を好きだと意識したら、
毎日ドキドキと嬉しさの連続だった。
会えるだけで嬉しくて、
話すだけでドキドキして、
笑顔を見れるだけで
心臓が止まるかと思った。
恋愛至上主義ではないけど、ここ最近は自分でも呆れるほど四六時中彼が頭から離れない。
でも良いことばかりでも無くて…
やっぱり他の女の人と話してるだけでハラハラして、
私の知らないところで笑ってるとどうしようもなく寂しくなった。
付き合ってるわけじゃないのに嫉妬して、その度に自己嫌悪に陥る。
(もぉ…やだな…)
気分は沈んだままベッドに戻り、目を瞑った。
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