気まま唄
□鼓動
1ページ/1ページ
凍てつくような風にも
立ちはだかる壁にも
出会っていないわけじゃない
だけどいつも思う
こんなちっぽけな事
自分の為に
私にとってそれは
チクリと痛む傷でしかない
だけど時は残酷で
小さな傷が重なって
染み出る色は悲しかった
だから私は立ち止まって
飛び立つ羽を押さえつける
振り向かずに蓋をして
前に進める人はいない
今までもこれからも包み込んで
少し羽を休めよう
カコを受け入れ自ら育てた土を
イマを生きる肥料に変えて
まだ見ぬアスへの糧とする
そしてまた力を入れて
一歩踏み出す勇気になる
過去(かこ)の自分が背中を押して
現在(いま)の自分手をとって
未来(あす)の自分が微笑みかける
指針となる光は
誰がくれるわけでも
偶然でもなく、
運命という名の必然で
自らの手で掴むもの
さすれば小さな傷は癒え
再び鼓動を取り戻す