その他・オリジ
□夕暮れの迫る足音
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《夕暮れの迫る足音》
いつの間にか、気付いたらカーテンから差し込む光が弱くなっていて、部屋の中には日向が作られなくなっていた。
そっとカーテンを狭く開いて外を見れば、空は青く、オレンジ色の光はまだこの視線の先にはない。
もっと辺りを見回せば、もしかしたら、地平線に近い方の空にはもう黄色い光が見えているのかもしれない。
これが夕方の合図だと知ったのはいつだろう。
空は青く外は明るいまま、光が弱くなっているようなのだ。
空の高いところは、青からやがて、夜になる。
END