その他・ｵﾘｼﾞ
□嘘を貴方に
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《嘘を貴方に》
遊びじゃなけりゃ、絶対に言わないことを言ってみた。
死ぬ時が来ても、俺は絶対にあんなこと言わない。
今回のことが俺の計画した遊びだったと知った土方さんは、きっと俺の言葉は全て演技のうちだったと思っただろう。
それがいいんでさ。
あんなこと、本気に取られちゃ困るぜ。
土方さんが演技だと思ったとしても、俺の「言葉」はもう伝えてある。
それがいいんで、それ以上もそれ以下も、俺は望んでない。
ああ、それから、俺の目論見通り土方さんのちょっとかっこいい所が見られたなぁ。
ヤツなら誰も失わない道を選べるって、分かってたんでさぁ。
俺に騙されてるって所はかっこよくないけど、それは遊び相手として重要な素質だから目をつぶっておいてやる。
まあ結局は、ただの遊びでさぁ、あんなの。
だけど、また遊んでくだせぇとか言ってる俺も、あんなことがあった後も変わらず俺と仕事をしている土方さんも、大概だと思うぜィ。
END