廃品置場

□玩具−10
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「……新年、明けましておめでとうクロロ」
「めでたいのはお前の頭だ」
「……今年もよろしくお願いします」
「もっとぷりん持ってこい」


こんな男でも愛してる。
だからこそ私は、彼の望むままに行動しているのだ。


「……ご要望のプリンですが」
「そこに置いといて」


例え、目も合わせずに顎で指示されたとしても。


「ああ、そういえばお前って、」


そして、突然合わさった。


「こういうのは、ねだらないんだな」


音を立てて吸われた下唇が震える。


「今年初めての、キス。まぁ、こちらこそよろしく」


迷惑はかけるなよ、そう余計な一言を付け加えるクロロに言い返す余裕すらなく、共に過ごす日々は今日とて変わらず過ぎ去っていった。



end

小ネタ/クロロが家にやってきた

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