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□マスターが重症だ
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マスターが疲れた顔をして帰ってきた。
何か重たそうなモノを持っている。
ボクを見た瞬間に、何時もの笑顔。
「お帰りなさい、マスター」
近寄りたいけど、鎖が短いから
ボクからは近寄れない。
「ただいま、カイト」
ボクを抱きしめてくるマスター。
此の温もり、好きなんだ。
ずっとしてほしいけど。
疲れてしまうんだね。
「カイト、喜べ。俺等ずっと一緒にいられる。仕事なんて気にしなくていい」
どういう……こと?
「お仕事、やめちゃったの?」
少し怖い笑い。
ボクを撫でる。
「仕事なんて……家でも出来る。それに」
マスターが重たそうなモノの包み紙をはがした。
それは、ボクでも知っている。
チェーンソーだった。
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