「おい、起きろ」
「んんぅー…も、もうちょっとだけ…」
「起きろ!!」
「ううっ…今何時ー」
「もう7時だ」
「しししししししちじ??!!やばっ朝練遅刻っ!」
「アサレン?何言ってんだ」
「だって、6時45分待ち合わせでわわわわどうしようユウにどやされるッッ」
「……寝ぼけてねぇでさっさと支度しろ」
「あれ。何でユウがいんの?迎えに来てくれたの?」
「はぁ?昨日の夜からずっと一緒だっただろ」
「よ、 夜ですとォォォォォ??!!」
「うわっ…いきなり大声出すんじゃねぇ」
「夜から一緒って、あのあのあのあのあの」
「うるせぇな、何だよ」
「あのあのあの、契りを交わしてしまった的な展開ですか」
「……今更照れてんじゃねぇよっ!!さっさと支度しろ!!」
「ちょっ…意味が分からな…」
バタン、と派手に音を立ててユウは出て行ってしまった。
「どうなってんだろ。てか…ここ何処?私んちじゃない…」
『早く準備しろっつってんだろ!!』
扉の外からユウの怒鳴り声が聞こえた。
「はいはいはい!ただ今!!」
制服制服…あれ。
「何だ、これ…」
壁に掛けられている筈の制服が、真っ黒の洋服に変わってる。
「ユウーー制服がないーー」
『まだ寝ぼけてんのか?制服じゃなくて団服だ!!』
「だ。団服?」
そーいえば、さっきユウもこんなカラス族みたいな黒い服着てたような…
「お、おまたせしました…」
「遅ぇよ」
「はぁ、着方が良く分からなくてですね」
「…頭大丈夫か」
「何さーユンちゃんに言われたくないっすよー」
「ハァ…。食堂行くぞ」
「え、こんな朝から学食開いてるっけ?」
「………」
「待ってってばー、ねぇこの服なにーユウまで真っ黒じゃん」
「……いいかげん目覚ませ」
「覚めてるって!てかここどこ?時期外れの修学旅行?」
「あー、もう黙っとけ」
「なんか古臭い建物だねー何時代よ?」
「………」
「え、ちょ…何ここ」
「何って、食堂だろ」
「あの白い人たち誰?」
「探索部隊。…1度医療班に診てもらうか?」
「イリョウハン?保健室のこと?」
「…はぁ、もういい。さっさと食って任務行くぞ」
「ふぁいんだーって何さー任務って何?!」
「………」
「シカトっすかー?!」
「蕎麦2つ」
「任務?勉強の事?」
「あーうるせぇ!!どっか席とってこい」
「…はぁい」