MOON RABBIT U

□遠近
1ページ/4ページ

 
言わないで

言わないで

そんなこと

言わないでよ…



「!!」


目を開けた時、いつもの天井が視界いっぱいに広がっていた

そても悪い夢を見た後のようで、すごく寝覚めが悪く、気持ち悪い


「…何で、ベッドで寝てるんだろう…。制服のままだし。昨日、何があったっけ…?」


思い出そうとするけれど、そのたびに頭が痛くなった

私は、どうしてしまったんだろう…



コンコン…



「!、リーマス…。」

「おはよう。よく眠れたかい?」


リーマスが微笑んでる

彼の笑顔を見ると落ち着く、安心する

…いつもはそうだった

けれど、今日は胸が急に苦しくなって、激しい恐怖感に襲われた


「どうしたんだい?顔色が悪…」

「イヤっ!!」


乾いた肌と肌がぶつかり合う音が響いた

思わず、私の頬に触れようとしたリーマスの手を叩いてしまったのだ

一気に、血の気が下がった


「…ごめんなさい…私、そういうつもりじゃ…!!」

「大丈夫だよ。少し、落ち着こうか。」


リーマスの笑顔は、傷ついたように少し歪んで見えた

彼は少し離れて、私の方を向いて椅子に座った
 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ