MOON RABBIT Ⅱ
□夜
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イヤだ
助けて
助けて
助けて！！
「！！」
私は、閉じていた目を大きく開いた
目の前が真っ暗だ
何があったのか、とても鮮明に思い出せた
「…そうだ、私…。」
体を起こすと、頭がズキッと痛んだ
そして、私はリーマスの部屋のソファに寝かされていたことを知る
部屋の壁にかけられている時計を見ると、深夜２時を示していた
「…さっき、スネイプ教授と一緒に廊下にいた。ハリーもいて…リーマスが来た。声が聞こえて…胸が痛くなって倒れた。」
体はどこも痛くない
きっとリーマスかハリーがゆかへ倒れる前に支えてくれたんだろう
「部屋でリーマスと話して…ハリーと３人で魔法の特訓…。私が長い間目を覚まさなかったのは、その時…？」
記憶をさかのぼっていくと、意外と冷静に思い出せたことに自分でもびっくりした
「…ボガート…？」
リーマスに酷いことをしてしまったのも、ボガートによる精神的ダメージのせいだと思う…