MOON RABBIT U
□夜
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「……。」
しばらく放心していると、少しずつ心が落ち着いてきた
時計の針は、もうすぐ3時を差すところだ
「……。」
自分はいったいどうしてしまったんだろう
今までのことを考えていると、穴があったら飛び込んでしまいたい気持ちに駆られた
「…ハァ…」
とりあえず、ウサギになってみた
小さくなった体をさらに小さく丸め、ソファの上でうずくまる
けれど、そうしているのも落ち着かなくなってしまった
立ち上がり、しばらくソファの上を低回し、自分の部屋へ入ろうとしてやめる
部屋の前で立ち止まったまま、再び放心
『…リーマス…。』
無意識のうちに、私は彼の寝室の扉を見ていた
気になって、仕方がない
『大丈夫…かな…。』
心配になって、彼の姿を見に行くことにした
扉を開けることが出来なくて、一度人間の姿に戻ったけど、すぐウサギになった
ウサギでいると、少しだけ安心できたから