MOON RABBIT U
□夜
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『…ん…。』
いつの間にか寝てたらしい
窓の外を見れば、もうすぐ朝を告げる白い光が差す直前だった
『リー、マス…?』
最後に見たときと、何も変わってない
安心しながらも、少し心配になった
『(いつ、起きるんだろ…。)』
早く起きて、優しく背中をて撫でてほしい
いつもの笑顔で、抱きしめてほしい
だけど、そんな一方的な欲求のために彼の眠りを妨げるのはイヤだ
『…リーマス…。』
私は再び、リーマスの顔が見える所で丸くなった
彼が起きた時、すぐに私に気が付くよう
最初から最後まで、私は彼に甘えてばかりだ
『…リーマスを守れるくらい、心の強い人になりたいな…。』
彼が目を覚ましたら、私は私自身の決意に従って変わることができるだろう
できなくても、努力しよう
彼は私の夫であり、最愛の人であり、かけがいのない大事な人だから…