MOON RABBIT U

□夜
2ページ/4ページ

 
「……。」


しばらく放心していると、少しずつ心が落ち着いてきた

時計の針は、もうすぐ3時を差すところだ


「……。」


自分はいったいどうしてしまったんだろう

今までのことを考えていると、穴があったら飛び込んでしまいたい気持ちに駆られた


「…ハァ…」


とりあえず、ウサギになってみた

小さくなった体をさらに小さく丸め、ソファの上でうずくまる

けれど、そうしているのも落ち着かなくなってしまった

立ち上がり、しばらくソファの上を低回し、自分の部屋へ入ろうとしてやめる

部屋の前で立ち止まったまま、再び放心


『…リーマス…。』


無意識のうちに、私は彼の寝室の扉を見ていた

気になって、仕方がない


『大丈夫…かな…。』


心配になって、彼の姿を見に行くことにした

扉を開けることが出来なくて、一度人間の姿に戻ったけど、すぐウサギになった

ウサギでいると、少しだけ安心できたから
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ