MOON RABBIT U

□夜
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『…よく寝てる…。』


寝てる間に寝室に侵入、なんて初めてだ

ドキドキしながら、ベッドの下に入り込んだ

布団の中に入ってみたいなんて危ない好奇心も、ビビってしまって消えた


『…ヘタレか、私は…。』


自分にツッ込みながら、体を小さく丸くする

しばらくして私にも睡魔がやってきた時、ベッドの上から小さく声がした


「…ナ…キ…」


寝言でたまたま名前を呼ばれるなんて、よくあることだ

そう思っていても、間近で聞くと嬉しいものだった


「許…し…ナキ…わた…を…。」


きっと、私の夢でも見ているんだろう

そしてそれは、とても悪い夢…


『…ごめんなさい、リーマス…。』


結局、私はベッドの下から出てきた

静かにベッドの上へジャンプし、リーマスの顔をのぞいてみる

一筋、涙が流れていた

それを見て、私の小さい心臓がドクンと高鳴る

思わず抱きしめたくなるような、そんな表情をしていた
 
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