MOON RABBIT U

□白い暁
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「…何から…話せばいい…?」

「そうだね。まず…最近のこと、覚えてるかい?」

「…ハリーとリーマスが魔法の特訓した日からあとのこと…?」

「よく分かったね。」


微笑むリーマス

私はリーマスが微笑んだのを確かめただけで、すぐに目をそらした


「ボガートが私の姿になってから、ハリーが何か言っていたと教えてくれてね。ボガートは、何て言っていたんだい?」


何でリーマスは、一番思い出したくないことを聞いてくるんだろう

きっと、あのボガート事件は一生私の重りとして、トラウマとしてのしかかってくるんだ


「……。」


そしてその重さは、リーマスのこれからの行動によって左右される


「言えないことなのかい?」

「…私が何を一番恐れてるのか、分かって欲しいな。」


私は、リーマスの行動を左右する


「簡単には、教えたくない。」


どこまで素直じゃないんだろう

リーマスに言って欲しい言葉があるのに、簡単に言ってほしくないと思う

ちゃんと、重みが感じられる言葉が欲しい

子どもでごめんね

頭が悪くてごめんね

でも、ずっと好きでいたいから

今だけ…アナタを試させて…
 
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