長編

□第十話 大脱走
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〜地底図書館・昼〜

「では、これわかる人ー。」

「「ハイ!」」

「ハーイ。」

ネギの質問に手をあげて答えようとする少女たち。

・・・ちなみに俺は後ろから授業参観だ。
さっきから仕事がなくて居辛いからな。

「ハイ、佐々木さん。」

この娘はたしかクラスで下から2番目のはず・・・。

「35です。」

「正解でーす。」

「「「おーー♡」」」

・・・なんとかなりそうだな。

失礼な話だが佐々木さんがここまで勉強できるようになるとは思わなかった。

でもこれで一安心ってやつかな?
少なくてもクラスが最下位になるってことはないだろう。

「ネギ、そろそろ休憩にしよう。」

あんまり根詰めて集中力が切れてもよくない。
勉強とは時間より密度が大事だと塾の講師も言っていた。

(ノヴァはCMの話をしているだけで塾には行ったことがありません。)

「そうだね・・・、じゃあみなさん続きは昼休みが終わってからということで。」

「「「ハーイ」」」

・・・まだまだ元気だな。
さすが2−Aだ。
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