長編
□第十話 大脱走
4ページ/26ページ
ちなみにみんなには昨日のうちに
名前で呼んで構わないと言われたのでそのとおりにしている。
だって俺ファーストネームで呼ぶほうが慣れてるし。
海外育ちだからねぇ。
「ではワタシ達も少し休憩にするアルか。」
クーの提案を聞きながらまき絵を見ると、コソコソとどこかへ行こうとしていた。
・・・?
「お、マキエ。どこ行くアルか?」
「えへへ、ちょっとね・・・。」
「あ、わかた。いいネ。付き合うアルよー。」
「あ、私もー。」
・・・これはつまりそういうことか?
「・・・俺は黒板あたりにいるから、みんな入り終わったら言ってくれ。
・・・俺も少し汗臭いしな。」
実際ちょっと気持ち悪い。
「うん、じゃお先に。ノヴァ君。」
「のぞいちゃダメアルよー。」
「覗くほど餓えとらん!!」
いや、マジで。
4人(まき絵、古斐、楓、歩)を見送って俺は来た道を戻る。
何でかって?
・・・原作を見ろ。