ShortStory

□初詣:番外:元旦
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中途半端な、けれど友達として十分過ぎるほどの笑顔で、声のしたと思われる方を見回す。だが、すぐ見つかると思ったアイツの姿が確認できない。

おかしい。あれほどに綺麗な緑の髪、中々いないと思う(というより緑自体珍しい)のだが。
絶対にわからないなんてことあるはずない。


どうしたかと首を傾げて、戻したその時。いきなり後ろから目隠しされて、聞き慣れた大好きな声で、こう聞かれた。

「だーれだ?」

なるほど。粋なことするじゃないかアイツ。



「シュン、だろ?」

ため息にうれしさを混ぜ込んでそう答えると、ゆっくりオレの視界を遮っていた手が除けられた。


「正解!」

そういったのを聞いて、呆れたようなフリをして振り返り様。オレは度肝を抜かれた。
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