BL
□もっときてよ
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「翔さ〜ん!!ちょっと!」
ニヤニヤしてニノが俺を呼んでいる。ん〜…ニノがあの顔の時はたいてい何か企んでる時だよ…;;
「なに?どしたの??」
「翔さん見て下さい!じゃーん!」
ニノが差し出して来たのは怪しい色をした小ビンだった。
「で、何これ?」
「媚薬ですよ、び・や・く!」
「ちょっ…どしたのコレ!?」
「智にもたまに使ってるんですけど…翔さんにおすそ分けしようと思って…」
ふーん…、まあ興味あるかないかって言ったらあるよ。
でもなー。うーん…
「何なやんでんですかぁ?これ使ったら翔さんの願いどおりの相葉さんみれますよー」
「そう思う?」
「はいっ。じゃぁ、翔さんにあとは任せます。俺は今から智とデートなんで♪」
そういうと、ニノは走り去ってしまった。
手元に残ったものは媚薬。
ここ、楽屋だよ…?
誰かに見つかったら俺まじ、ヤベー…
あ〜でもやりたいな〜
コレ使ったら絶対雅紀やばいよ。
ガチャ
「やっほーい。翔ちゃん!撮影おわったよ〜」
「えっ、うっぁ…!ま、雅紀!?ノックしろよー…;;」
今、一番入ってきてはならない人が帰ってきた。
俺の心拍数半端ねー。
「いつもそんなのしてないじゃん。それよりなーに?その小瓶。みしてー」
「だ、まぁ、そんなことよりさ、雅紀今日俺んち来ない?雅紀の大好きなケーキとか買ったんだけど…?」
「ホントー?行きたい!最近全然2人きりで会えなかったもんね。」
「じゃぁ、家で待ってるから。」
そういうと俺はそそくさと楽屋を後にした。
ごめん。雅紀、俺欲求に負けちゃいました。
ホントはただ純粋に雅紀と帰りたかっただけなんだけどさ。
媚薬ゲットしたからにはなー
やっぱ使わない手はない!
ホントはケーキなんて無いんだよね;
いっそいで買いにいかねーと…