BL
□ちっぽけな嘘
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「にぃーの。おっはよー」
朝から元気な相葉ちゃん。
今日も元気よく挨拶をくれる。こいつ、俺の気持ちにも全然気づかないで、気軽に絡んでくる。
でもまぁ、それが嬉しかったりするんですけど。
でも、そろそろ我慢だって限界です。
「相葉さん…。」
「んー?」
「好きです。」
「俺もー」
ばっかそういう意味じゃないよ。
恋愛感情で…
今までだって言いたかった。でも結局は相葉さんのハッピー野郎な勘違いに乗っちゃう。
もう、失敗はしたくないから。
「違う。恋愛感情です。」
「…」
とたんに言葉を失う相葉さん
目が泳いでます。口をいくらパクパクさせたところで言葉となって出てくることはないんですね。
見ていると急に罪悪感と不安感に襲われた。
やってしまった。