長編
□結末は…
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もし、人魚姫が自分の物語を知っていたら…。
結末は変わるのかな。
「変わんないと思うな、あたしは。」
「何で?」
友達の言葉に私は思わず大声をあげてしまった。
「うるさいなぁ。大声出さないでよ。」
「ごめん…」
小さく呟くと、友達はため息をついた。
「じゃあさ、目閉じてあたしが言うこと想像してみて」
「わかった。」
私は素直に頷く。
そして、そっと目を閉じた。
「あんたは人魚姫です。」
「えっ?、私が?!」
「いちいちうるさいなぁ。いいから、想像して、」
呆れたような友達の声に、私はまた、ごめんと呟いて、
友達の言うままに想像してみた
『結末は…』