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□おやすみ
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オレの彼女は寝るのが好きだ。

土、日なんてごろごろと寝転がっていつの間にかぐっすり眠ってしまっている。


今日も、彼女は温かい春の日差しの中、気持ちよさそうに目を閉じていた。

まるで、猫のようだ、とオレは思う。


丸くなって、小さな寝息をたてている。

オレは寝ている彼女の隣に腰を下ろした。


日差しがいい具合にあたって、なかなか良い昼寝スポットだ、とオレは思う。


彼女は気持ちの良い昼寝のスポットを見つけるのが上手い。


今日彼女が昼寝の場所に選んだところは、今までの中でも5本指に入るだろうと思うなかなかの場所だった。
なんせ座っているだけでぽかぽかして、眠くないはずのオレまで眠くなってくる…


彼女の隣に寝転んだ。

あぁ、日差しがあったかい。


隣には気持ちよさそうに眠る彼女。
聞こえる寝息。
心地よい温かさ、


彼女にぎゅっとくっつく。

彼女は春の日差しより、もっと温かかった。

なかなか良い抱き枕だ、とボーっとした頭で思った。

まぶたが重い。

…あぁ、ねむいなぁ。


「…おやすみ」


と、一言呟いて、オレは目を閉じた。


太陽の布団と彼女という枕はとても寝心地がよかった。




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