長編
□俺と私の物語
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1,誰もいない
目を開けると、そこは学校の教室だった。
教室には誰もいない。
空は、綺麗なオレンジ色で、時計を見ればもう5時を過ぎていた。
「あれ、ここ学校?」
私はぼそりと呟いた。
今日、学校に来た記憶も、授業を受けた記憶も一切なかったからだ。
必死に今日の出来事を思い出そうとするが、まったく何も思い出せない。
頭をかきながら、席を立った。
そして辺りを見回す。
「私、どうしちゃったんだろう?」
誰もいない教室で、私は1人呟いた。
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