オリジナル
□さて、行こうか
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ー昔、あるところに・・・
ー王子様とめぐり・・・
ー人魚は・・・
これはなんだろう?
少年は思った。
そして、自転車を止めて耳を澄ます。
何かの物語のようだった。
そして少年は思う。
ー物語を旅するのも面白いかもしれない。
と。
少年は声に導かれるように自転車を漕ぎ出した。
新しい旅の始まりだった。
ー物語には、果てがない。
今日も様々な人が物語を綴っている。
少年のこころは踊っていた。
ー誰かの物語へ旅するために。
誰かの思いを感じるままに
少年は自転車をこぐ。
少年の旅は、もう果てがない。
でも、退屈もない。飽きもない。
少年の旅は続きます。
今日も明日も明後日も、・・・