オリジナル

□みんな、
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たとえば、

「けいこ、今日はあんたの好きなプリン買ってきたから、昨日、食べたいって言ってたでしょ?」

お母さんの愛。
プリン買ってきてくれたって、ただそれだけのことなんだけど、お母さんがあたしのことを思って買ってきてくれた。
気づきにくいけど、温かい愛を感じた。


他にも、

「これ、あやかに貰ったんだ」

あたしは、友達にあやかがくれた、お土産のことを話した。

あやかが、あたしに買ってきてくれた。
それが嬉しくて、あたしはお土産をそっとさわる。

これは一生大事にしよう。
なんて、心で決意する。

物に対する愛。
あたしがお土産を大切にしたいっていう思い。ほんわかとした、優しい愛。


気づけないだけで、愛はあたしたちのまわりに一杯ある。

愛してる…。
あたしも気づいたのは最近だけど、決して恋人同士だけの言葉じゃないのだ。



「ってか、アタシみんな愛してる。あんたも、家族も、先生もみんなさ、愛してる」

「ってか、あやかどうしたの急に?」

「いや、なんか、言いたくなったんだって、急にあぁ〜アタシ、みんなのこと愛してるってさ」

あたしはまた笑った。


愛とかそんな言葉、くさいただのセリフ。
そう思ってたときもあった。
でも、

ー愛してるー

その言葉も思いも、なんか温かい。


あたしも、みんなを愛してる。
友達として、家族として、尊敬する人として、いろんな意味があるけどさ、

愛してるよ、あなたのこと
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