オリジナル

□手を繋いで、一緒に歩こう
1ページ/4ページ

大丈夫だよ。
心配しないで、私がいるよ。

だから、歩こう。
一緒に歩こう、手を繋いで、そうすれば怖くないよ。


・・・

「将来が不安でさ…」

「不安?何で?」

「将来の夢が…実現できるかわかんなくて、・・・・心配になってきちゃってさ」

私は、ひとみちゃんの言葉に俯いた。

行動的でパワフルで、夢に向かって突っ走っていくようなひとみちゃんが…ここまで将来に不安に感じているとは思わなかったのだ。


「てるちゃんは、そんな風に思ったことない?そういう風に思ったことない?」


不安になったことはある。
心配になったことだっていっぱいある。

でも、今はない。

「今はないかなぁ。だって、まだ挑戦してもないからさ…不安になるのは挑戦してからみたいな・・・。」

「そうかぁ。」

ひとみちゃんは、不安そうに呟いた。

私もそれきり何も言えなくなる。


私たちは、今、将来という大きな扉の前にいる。


扉の先には何が待っているかは分からない。

明るい未来なのか。
暗い未来なのか。

それは、自分が扉を開けてどう行動するかで決まる。

不安になって当たり前。

だって、私たちはまだ何にも知らない、卵からかえったばかりのひよこ。

世間のことは何も知らない。
大人の世界も、社会のことも、

でも、守ってくれる人はいない。
戦って、前へ進む自分を信じるしかない。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ