☆ムスカの小説☆

□ドーラ×ムスカ
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…旅客船での事… 


ムスカはシータを拉致し客室の中で食事をとっていた。ふと…差し出した食事にも無反応だったシータが窓にくいつき外を見ている。 
ドーラ一家だ! 

家具等ありあわせの物で簡易バリケードをつくり応戦する部下達を叱咤し、ムスカは無線で連絡をとろうとした。 

…数秒後、後頭部に激しい衝撃を感じそのままムスカは意識を失ってしまった。シータはムスカの胸元から飛行石をとり戻し追ってきたドーラ達から逃走をはかったがあえなく船から落下してしまった。 

部屋に残されたのは気絶しているムスカとドーラとルイ。ドーラはムスカの胸元等をまさぐって何か飛行石に関係するものはないか探したが役に立ちそうなものはなかった。 

(ふむ…いい体をしているねぇ…)

スーツで隠れてわからなかったがムスカはスポーツで体を鍛えているのだ。 
ドーラはムスカの眼鏡を外して顔を観察した。 

(案外可愛い顔をしているじゃないか)

ドーラはルイに命じた。
「私はもう少しこの部屋を調べるから、お前達は乗客から金目の物を奪ってきな!」 
「はぁい、ママァ」
ルイは素直に部屋を出ていった。 

ドーラはすかさず内側から鍵をかけムスカの方をふり返ると舌なめずりをした。 
(若くていい男だ。こういうタイプは嫌いじゃないよ) 

ムスカの頬を撫で軽く口づけをしたがムスカはピクリとも動かず目を覚ます気配はなかった。 

(死んでるんじゃないだろうねぇ…)

胸に耳をあてて心臓の鼓動を確認する。 

(大丈夫そうだ!)

ドーラは持っていたロープでムスカの両手首をきつく縛り自由を封じた。両足首にも同じ事をした。 

(途中で目を覚まされると困るからねぇ…)
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