☆ムスカの小説☆

□将軍×ムスカ
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わしのティデイス要塞には伝説の空中城ラピュタからふってきたとされるロボットが安置してある。政府はそれを見てラピュタの探索を本格的に始めた。
それにあたり中央から特務機関のムスカという男がやってくるらしい。
噂によると30そこそこの若さで異例の出世をしたかなりのキレ者だそうだ。だが評判は良くないものも多かった。
彼を有能で天才と称する者もいれば、冷酷で信用できない男だと言う者もいた。
まぁどんな男だろうがラピュタ探索を成功させる役にたてば良い。こき使ってやるわい。



<出会い>

そいつの第一印象は最悪だった。わしはああいうスカした若造は嫌いだ。シワ1つ無いスーツに胸元のスカーフ、丁寧な態度だが…言葉、仕草に隙が無く感情のよみにくい男だ。
部下の男もしかめっ面で愛想がこれっぽっちもない。初対面の時位その胡散臭い色眼鏡を外すべきじゃないのか?
しかも背が低いわしはかなり見下ろされる形になる。
噂通り冷酷そうな男だ。
まぁスパイ等…元より信用できる輩ではないし冷酷でないとつとまらないものじゃがな。



<ときめき☆>

この上なく冷酷に見えたこの男だが、何故かラピュタの秘密を握る小娘に対しての取り調べが甘い。
服等たくさん用意してご機嫌をとるつもりか?
あんな弱っちそうな娘、ちょっと痛い目にあわせてやればすぐに泣いて話しだすに違いない。
わしはムスカを呼び出して注意してやった。

「手ぬるい!!」と。

後ろには威圧感を与えてやる為、将校達を並べさせた。しかしこの若造、焦る様子もびびる様子も全く無く堂々と椅子に腰かけてやがる。

「あんな小娘、締めあげればすぐに白状するわい!!」

わしの威厳ある声が部屋に響く。


(……………ん?)


ムスカはわしの話を真剣に聞くでもなく余裕たっぷりに色眼鏡を外してソレを拭きだした。


(…………………!?)


ありょ?

な…なんか雰囲気がガラッと変わるな…


わしの胸が高鳴る。
この動悸はなんだ!?

歳からくる病(やまい)か!?
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