☆ムスカの小説☆
□黒眼鏡×ムスカA
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<要塞にて>
※時系列的には要塞についたばかりの頃です。
ムスカの失態(少女を逃して石まで奪われた事)の責任を押し付けられた部下Cは減給処分になった。ムスカはクビにしたかったのだが最高機密に関わっている以上むやみに解雇できない。
あの事件(ムスカが股間丸出しで気絶していた)から部下達の話題はそればかりに集中していた。無論ムスカがいない所でだが。
A「何故股間丸出しだったんだろう?」
B「まさかとは思うが股間に石を隠してたって事はないよな…?」
C「………」
Cは責任を押し付けられて以来口数が減った。話したくないといった様子で部屋を出ていった。
A「石は胸のポケットにしまっていたはずだ。海賊の嫌がらせか?」
B「……かもな。…にしてもプライドが高いクールな大佐があんな姿を晒すなんて…」
2人は顔を見合わせて笑った。
A「ふふっ…あのギンギンのブツ」
B「気絶してるのにずっとエレクトしたままだったな」
2人はまた顔を見合わせてニヤついた。AがBを肘でこづく。
A「…おぃっ…どうなんだよ?」
B「えーっ…いや…それは…まぁ少し興奮したけど」
A「少しかっ?」
B「ハハハッ。だってあんなにギンギンなのを見せつけられては…」
※2人は少し(?)危ない趣味があったのだ。
しばらく2人で盛り上がっていたが、ふいにAが真顔になりBに体を寄せて小声で囁いた。
A「…やらないか?…」
Bが驚いてAを見る。Aは黒い笑みをうかべていた。
B「いや…そりゃやりたいけど…でもどうやって?………まさかっ…脅すのか?」
Aは笑いながら頷いた。
<シータ確保直後>
その夜ムスカは報告書をまとめていた。中央に提出するものだ。書き終わると部屋の中で待機していたAとBに
「よし、今日はもう解散していいぞ」
と言った。
AB「はい。」
いつもならすぐに部屋を出ていく部下だったが今日は違った。2人で顔を見合わせて軽く頷くとAがツカツカと机の前に来た。
「どうしたのかね?」
Aは机の上に一枚の紙のような物を置いた。
「なんだねコレは?」
A「裏をご覧になってください」
それは写真だった。
ムスカが裏返してみると、そこには旅客船内で股間丸出しで気絶しているムスカが写っていた。
「……何が目的だ?」
ムスカが冷静にAを見据えながら尋ねた。
A「大佐の体です」
「へぇっ?」
予想外の答えにさすがにムスカも面食らった。