☆ムスカの小説☆
□ムスカ×シータ(要塞にて)
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ムスカはロボット兵を安置している部屋を出て自分についてくるように言った。
シータは2m程距離をおきながらおずおずとついていく。ムスカはその脅える様子が楽しいらしく終始口元に笑みを浮かべていた。時折軽く振り返ってシータの足取りを確認するのだが、たったそれだけでもシータは心臓が凍り付くのではないかという気持ちがした。
連れてこられたのはシータの為に用意されたあの部屋だった。
ムスカが机の上のプレゼントの服を何枚か手にとっては放り投げ
「せっかく君の為に用意したのにお気に召さなかったようだな」
と少し残念そうにため息をついた。
「パズーは?…パズーは本当に無事なの!?」
シータは勇気を振り絞って尋ねた。
「先程言わなかったか?それは君次第だと。…今現在は彼も気を取り戻して食事をとっていたよ」
シータはこわばった顔をほんの少し緩め、安心した表情を見せた。
「ふふふっ…」
それを見てムスカが冷酷な笑みをうかべる。