☆ムスカの小説☆

□ムスカ×シータ
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「ではそのまま地面を這ってこっちに来たまえ」

今日初めて経験したばかりのシータでもムスカの要求がアブノーマルなものだと感じていた。だがシータには全く未知の世界ゆえ従う以外無かった。
俯きながらソロソロとゆっくりムスカの足元まで進んだ。
ムスカにはそのシータの恐れと羞恥で戸惑う姿が堪らなかった。
そして首輪を強くひいてシータを無理矢理床から引き上げた。ベッドに腰かけたムスカによりかかる形になる。ムスカはシータの腰に手を回し耳元で優しく囁いた。

「怖いかね?」

「…いいえ…怖くなんかありません……」

シータはムスカの要求に応えようと強がった。本当は少し怖くて体が震えていた。

「そうか。では口づけしろ。」

さっきの優しい囁きとは違いそれは普段の高圧的な口調だった。

「はい……」

シータはぎこちなくムスカに唇を重ねると小さい舌をねじ込んだ。ムスカは無反応だ。一生懸命ムスカの舌に絡めて反応を待ったがムスカは口を少し開いているだけで舌を動かしてくれない。シータは閉じていた目を開いてムスカを窺った。
おずおずとしたシータの視線と先程から眺めて楽しんでいたムスカの視線がぶつかるとムスカは愉快そうに笑った。

「ハハハッ君は本当に健気だな!」

シータは意地悪をされているとわかっていなかった。
(私の口づけは下手なんだ…)

と少し落ち込んで涙目で俯く。するとムスカの膨らんだ股関が目に入った。

(…不思議…男の人ってどうしてこうなるんだろう…)

シータは無意識にジッと眺めていた。
それにムスカも気付いた。
「ほぉこれはこれは王女様は中々の淫乱ではないか。そんなに私のモノを待ち焦がれていてくれたのかね?」

「そ…そんな…違います…」
ムスカはシータの腰を強く抱き寄せて自分の硬くなった股関を押し付ける。

「私はあの後も1日中君が欲しくて堪らなかったのだよ。」

耳元で優しく囁かれるとそれだけで体が熱くなった。

「……………」

でもシータは恥ずかしがって俯いてばかりだった。
ムスカは首輪の鎖をベッドの柵にくくりつけるとベッドを後にした。
そして戸棚からワインとグラスを取り出すと一杯飲み干した。

「君も飲んでみるかね?」

シータは今までお酒を飲んだ事は一度も無かった。

ムスカがもう1つのグラスにワインを注いで手渡す。ムスカは喉が渇いていたのかシータにお構いなしに何杯も飲んでいた。
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