☆ムスカの小説☆
□ムスカ×飛行石@
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部下Aは一言
「そうでしたか」
と言ったきり、その話題には触れてこなかった。
私は3人の部下に食事を取りに行くよう命令した。
【<部下達の心中の話>
部下達はサロンで食事を受け取るのを待っていた。周りに聞こえない小声で話しだす。
部下A「なんか今日の大佐変じゃないか?星がどうのって…」
部下B「あぁっ…ちょっと違う世界に行ってしまわれたかと思ったよ」
部下C「でも戻った時、私だけの美しい星って言ってただろ?ナンパでもしてたんじゃないか?」
A「任務中にそんな事する人ではない。ただ今日の様子はおかしいな」
B「…というかあの純情そうな子…大佐と2人っきりだぞ?我々は別室だからな…可哀相に…」
C「今日の大佐は少しおかしいから危ないかもな…」
皆が複雑な気持ちで沈黙した時、ボーイが食事を持ってきた。
(部下の心中終わり)】
<客室にて>
部下は私達の部屋に食事を置くと出ていった。
娘は食事を受け付けない。ずっと窓の外の夜景を見ている。
今夜はこの娘と2人きりか…。
私は改めてそれを意識した時、動揺を覚えた。
私は興奮を抑えられるのだろうか?
理性を失ってしまわないだろうか?
この胸(と股間)のたぎりを我慢できるだろうか!?
石に対しての欲望を…!!
1瞬で恋におちた私達の共に過ごす初めての夜だ。
愛しあいたい…!
ただ…娘が邪魔だ。
私は一晩中、抗いがたい欲望に身悶えて眠れないまま夜を明かすのだろうか?
いや…それならまだいい。
私が欲望に負けて事に至ってしまったら…!
あぁ…自信が無いのだよ…
私は落ち着かず何度も足を組み直した。そのたびに股間の石が動いて私をくすぐる。
なんという魔性っ…!
やばいっ……
少し…その……
反応してきてしまった…
私は隠す為、新聞を膝の上に広げて読むふりをした。
その時ジッと大人しくしていた娘が窓の景色に反応をしめした。
…?………!!
ドーラ一家だ!!
まさか軍の警戒空域で襲撃にくるとは!
私達を狙っているのか…。
私は部下に応戦させモールス信号で近くの軍の警備艇を呼び寄せる事にした。
無駄の無い動きで無線機を組み立て電鍵を叩く………とその時!
後頭部に激しい衝撃を感じた。
そして私の意識は失われた。